親愛な日本の皆様へ

2001年クリスマス、2002年元旦

クリスマスと新年のご挨拶を申し上げます。

平成十三年は皆様にとって充実した一年でありましたことを願っております。我家は8ヶ月ぶりに家族が揃って楽しいクリスマスを迎えることができました。今年を振り返るとき、9月11日にアメリカを襲った悲劇を忘れることは出来ません。それでも、あのような惨事ですら、すべて神様の御手の中にあり、主の御計画に沿った出来事であったと信じています。我家の今年の主な出来事は、家族が夏休みと感謝祭に旅行したことでした。

 

美奈と能亜は夏休みにユーレイルパスを使ってヨーロッパ各地に住む友達を訪ねて六週間、旅行しました。最初、フランクフルトに行き、そこから列車でデンマークのホルステボロ、ハンガリーのブダペスト、ザルツブルグ、ミラノ、バルセロナ、フランスのラロシェルと廻り、パリから美奈は日本へ、能亜はアメリカへ帰りました。二人は長い間、文通はしていても会ったことのなかったヨーロッパの家族と会ったり、何年も会っていない友人と再会しました。ホストファミリーの方々の格別な御親切で、ヨーロッパの美しい景色を見たり、楽しい思い出を沢山作ることができました。

 

郁子と恵真は、補習校で恵真が日本史を勉強しているので、史跡巡りと旧友との再会を兼ねて、夏休みに日本を旅行しました。郁子は、四日市で池田先生と四十年ぶりに、森田先生とは十年ぶりに感激の再会をしました。お二人とも大きくなった恵真を見てとても喜んで下さいました。京都では郁子の兄と義姉に案内してもらい、和歌山では数年前に富士登山でお会いした六川さんと再会し、その御家族と一緒に高野山に連れて行っていただきました。福岡では以前、アルバニーにおられた高木さんの御家族に会い、町を案内していただきました。長崎で原爆記念館と鎖国博物館を見た後、大阪城を見物し、その後、数年前,美奈が補習校で親しくしていただいた会川さんのお招きで、仙台に行きました。郁子にとって恵真と二人で旅行することが出来、両親のほかに、40302010年振りで旧友や恩師と会えた恵み豊かな夏休みでした。

 

感謝祭はサンタクルーズの山の中ににあるマウントハーマンの修養会に家族で参加しました。このキャンプでは牧師先生達のユーモアに爆笑しながら、主が造られた美しい自然に浸ることができました。今年から日曜日は、家の近くにあるノースクリーク教会に通っています。

 

恵真は11月で12才になりました。今もバイオリンを続けていて、この地域の青少年オーケストラで弾いています。春にはテニスのクラスをとり、楽しかったのでお天気が良くなったら又、始めたいそうです。土曜日の補習校では六年生になりました。補習校に行ってから日本に興味を持ち、この夏も日本の祖父母の家の近くの小学校に入学し、臨海学校に参加させていただきました。今年で日本の学校に入れていただけるのも最後となり、お友達やお世話になった先生方とお別れするのは悲しいようです。現地校では七年生になりました。漫画を描くことも好きですが、こちらの典型的な中学生のように、電話やインターネットで友達と長話をして楽しんでいます。現地校と補習校の宿題で結構忙しくしています。秋に歯の矯正をしたので、口の中がいつも変な感じだと言っています。

 

能亜は12月に16歳になりました。車の練習はしていますがまだ運転免許はとっていません。能亜がもし、免許証を持っていたら冬休み中、美奈と車の取り合いになっていたので、美奈にとってはラッキーなことでした。現地校では10年生になりました。秋から高校のジュニアバーシティーというサッカーチームに入り、このところサッカーに夢中になっています。ゴールキーパーも体験できて、少しずつ(足かな?)が上がっているようです。それでも毎日練習があり、宿題、バイオリン、青少年オーケストラ、補習校との時間のやりくりが大変で多忙な毎日です。

 

美奈は国際キリスト教大学の二年生になり、今は主に文学と国際機構の授業をとっています。勉強の他にクラブ活動でも忙しくしています。グリークラブという合唱団の他、草月流華道部、スペイン語のクラブ(これはおいしいお料理に魅せられ入りました。)に入っています。学園祭に参加したり、新入生のカウンセラーをやったり、学校の劇に加わったり色々なことに手を出して大学生活を楽しんでいます。春に不登校の生徒に英語を教えて、今の日本の教育が抱えている問題を少し知ることができました。歌のレッスンも楽しんでいます。教会も気に入った所が見つかって喜んで通っています。

 

郁子は補習校で一年生と五年生を教えています。リックはカイザー病院で患者さんが増えて、仕事が益々忙しくなりましたが、家の改造の雑用もあり、多忙で寝不足の毎日です。それでも週一回の早朝の祈祷会は続けています。郁子の母は今年の夏に、「古稀のらくがき」に続き「思い出ごよみ」を自費出版することができました。心配な事は郁子の母の体と、父の眼の病気で視力が著しく落ちてきていることです。

 

どうかお体にお気をつけ下さい。そして新年が主の祝福に満ちた年となりますように、お祈り致します。

 

愛をこめて、 リック、郁子、美奈、能亜、恵真